看護師にとって、研修はキャリアアップやスキルアップに役立つ貴重な機会である。この研修を今後の仕事に役立てていくためには、どのような心構えが必要になってくるのだろうか。まず看護師が受ける研修は、院内研修と第三者機関が執り行う外部研修に大別できる。院内研修はフィジカルアセスメントや安全管理、感染防止対策など、その内容は様々だ。いずれの研修を受ける場合でも、一体何のために行われる研修なのか、その目的をしっかり把握しておくことが大切なポイントだと言えるだろう。例えば感染防止対策の場合、外来患者や入院患者を感染症から守るだけでなく、自分自身が感染しないように十分に気を付けなければならない。そのためには何が必要なのかを、具体的に学んでいくことが重要だ。さらにこのような研修は事前に予習することで、疑問点が湧いてくるケースも少なくない。質問事項を予め準備し、研修中で思い切って聞いてみることも、スキルアップに役立つだろう。
また第三者機関が主催する外部研修に出席する場合は、まずは服装に気を付ける必要がある。このような研修では、どの医療機関からの出席者なのか、チェックされるケースが少なくない。勤めている病院のイメージを損なわないためにも、可能な限りフォーマルな服装を心がけることが大切だ。さらに外部研修に参加する時も、事前に予習しておくことで、理解が深まる場合が多い。学んだことを同僚に伝えられるようにするためにも、事前の準備を怠らないことが大切だと言えるだろう。