看護師の仕事といえば、何かとハードで辛いというイメージを持つ人もいるかもしれない。テレビドラマや映画でも看護師や医師などが孤軍奮闘する姿をモチーフにするものが多いが、実際の医療現場は常に張り詰めた空気に包まれているのが実態だ。あまりにも厳しい業務の連続に看護師の仕事を道半ばで断念してしまうという人も少なくない。入れ替わりが激しい病院やクリニックに共通していることとして、新人看護師やブランクの長い看護師などへのフォローやサポート体制が不十分なことが挙げられる。十分な研修会や講習会、勉強会などをすることもなく、現場に配属されることで直ぐに悩みや心配事を抱えることになってしまうだろう。
病院やクリニックなどの医療機関が安定した運営を実現するためには、現場の仕事を担う看護師に対するフォローアップ体制の充実が欠かせない。特に看護師としての経験が少ない人への配慮は重要だ。研修をするにしても、それぞれの看護師に合わせての内容にすることが求められる。新米看護師と百戦錬磨のベテラン看護師とを一色単にするのも得策とはいえない。形式的な研修会であれば無意味なものとなってしまう。スキルアップやレベルアップのために行う研修会も良いが、時には和気あいあいとした研修会を企画することも有意義なことといえる。経験値や年代が異なる看護師同士で親睦やコミュニケーションを図れることはもとより、悩み事の相談などができる機会にもなる。